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2019年05月16日

山刀(ヤマナジ)と板バネ

沖山刀(ヤマナジ)の剛材
山刀は、包丁やナイフとは異なり振りかざして使う事が多い。そのため硬度と粘り強い剛材が向いている。生活の中で山刀(ヤマナジ)が用いられた時代スプリング剛材は人気があった。現在、東南アジアでは板バネが主流である。日本では、山刀の剛材はほとんどが安来剛(白紙・青紙)と軟鉄とを組み合わせた複合材が使われている。両者には利点、欠点がある。作る側から見ると、全剛の板バネは硬くて打ち伸ばすのが大変である。また、焼入れを損じるとひび割れ、曲がり生じてしまう。複合材は、打ち伸ばすのが速く焼入れで生じた曲がりが直しやすい。
 使う側から見ると、全剛は刃を研ぎだすのに時間がかかる。真横から大きな力が加わると、折れる可能性もある。一方、複合材は、刃を砥ぎだすのが速い反面、磨り減りも速い側面を持っている。また、大きく振り下ろすと曲がる事がる。いずれにしろ、いかなる剛も曲がるか折れるかである。両者に言えることは、刃物の良し悪しは「焼き入れ:熱処理」によって決まる。
縄写真:山刀(ヤマナジ)3点 大・中・小
山刀(ヤマナジ)と板バネ






Posted by ていじゅん at 11:38│Comments(9)
この記事へのコメント
ゆうき様
への字型に曲がるのは造り置きがありません。ご希望でしたら注文になります。
Posted by ていじゅんていじゅん at 2020年05月09日 12:43
はじめまして。
購入を検討しているのですが、このタイプはまだ在庫ございますでしょうか?
Posted by ゆうき at 2020年05月07日 23:07
笠雲さま・・・山刀(ヤマナジ)の在庫について
 ご希望のサイズ2本有ります。
Posted by ていじゅんていじゅん at 2019年07月09日 08:18
ご回答ありがとうございます。
今月7月19日又は21日のどちらかであれば伺えるのですが、製作時間的には✖︎ですね。もし在庫がありましたら、どちらかの日程で伺って山刀の「中」を購入します。
その場合、焼き柄でなくても構いません。
お忙しいところ恐れ入りますが、在庫の可否お知らせください。よろしくお願いします。
Posted by 笠雲 at 2019年07月08日 15:50
笠雲さま・・・おはようございます。
山刀(ヤマナジ)の件、値段は下記の通りです。どうぞ御検討下さい。
①小:8,000円(18cm~20cm)
②中:10,000円(22cm~23センチ)
③大:12,000円(24cm~25センチ)
※納期:注文から1月半
Posted by ていじゅんていじゅん at 2019年07月04日 05:59
はじめまして。
山刀拝見しました。
今度の7月中旬に沖縄に伺う予定があるので是非一振りと思うのですが、下記の条件の場合どのぐらいの金額になるでしょうか。

山刀
長さ:7寸〜7寸5分
焼き柄

写真の大中小の価格も参考に教えて頂けますか?よろしくお願いします。
Posted by 笠雲 at 2019年06月26日 22:15
回答ありがとうございました。私も小さな印刷工場で温度管理や湿度の管理に悩まされましたので、分かる気がします。特に湿度が高く温度も上がる梅雨の時期は、最悪でした。用紙は波打つし、インキはダラダラに流れるし。冬は冬で寒さでインキが固まるので暖機運転をしないといけないけど、夏よりははるかにマシでした。

鍛冶の現場では今からの季節は大変だと思いますが、お身体に気をつけて。
Posted by モリ at 2019年05月25日 21:28
おはようございます。
①板バネ(SUP)とヤスキ剛とは焼き入れ:熱処理が違います。板バネは、時代、車種によっても違います。
②熱処理は安定した工場設備で同じように行なえば同じ結果が出ると思います。小さな工房では、設備が安定していないので、燃料(木炭)、冷却水の温度、等々が影響して同じ結果が出るとは限りません。
Posted by ていじゅんていじゅん at 2019年05月17日 07:35
同じ材料を使っていても、切れ味や刃もちの良し悪し、刃の研ぎやすさなどに違いがあるような感じですね。
すごく微妙な世界ですね。ところで、いわゆるヤスキ鋼とバネ鋼では熱処理にはっきりした違いが有るんでしょうか?
Posted by モリ at 2019年05月16日 21:34
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